合成ゴムの色移りが気になる場所で最も多いのが、クッションフロア等の床材です。
ベッドや机・ソファーなど家具の脚の素材として、合成ゴムはよく使用されています。
置いた跡などでできた色移りの黒ずみは、できれば防止したいものですよね。
そこで今回は、合成ゴムの色移りの原因と防止方法について解説します。
▼合成ゴム
合成ゴムとは、石油を使用して化学的に作られたゴムのことを言います。
具体的には、シリコンゴムやエチレンプロピレンジエンゴムなどです。
また家庭や工場など使用用途の特性によって使い分けられており、100種類以上あります。
■色移りする原因
合成ゴムは、様々な用途に耐えられるように添加剤が含まれています。
その添加剤が熱や湿気により、樹脂などに色移りするのです。
特に、クッションフロアで使用されるビニールや浴槽等のスチロール樹脂などは色移りしやすいと言えます。
▼色移りを防ぐ方法
色移りしやすい合成ゴムですが、対策として非移行性ゴムの使用がおすすめです。
シリコンやフッ素系を主原料としているゴムを、非移行性ゴムと言います。
非移行性は、他の材質にゴムの成分が癒着しにくい性質があるのです。
そのため非移行性ゴムシートを使用することで、色移りの防止ができます。
しかし機能性が高い反面、他の合成ゴムよりコストが高いですので注意しましょう。
▼まとめ
合成ゴムには添加剤が使用されているため、色移りしやすいです。
色移りを防止するためには、非移行性ゴムの使用をおすすめします。
家具等を購入する際は、ゴムの素材を確認してみると良いでしょう。