合成ゴムに石油が用いられる理由とは

合成ゴムに石油が用いられる理由とは

ゴムには、合成ゴムと天然ゴムの2種類があります。
環境に配慮するなら、ゴムの木を用いた天然ゴムの方が良いでしょう。
ではなぜ合成ゴムが石油系化学物質を用いられていても、重宝され生産されるのかを理由とともに解説します。

▼合成ゴムが石油系化学物質を用いる理由
合成ゴムは、主に石油やナフサから生成される化学製品です。
石油が用いられている理由としては、耐熱性や耐油性・気温の変化に強いなどの性能を持っているからと言えます。
天然ゴムでは使用が難しい場面でも活用したいという目的から、石油系化学物質との化合が不可欠なのです。

▼主な合成ゴムと特徴
■フッ素ゴム及びシリコンゴム
フッ素ゴム及びシリコンゴムは、300度近い熱に対する耐性があります。

■ウレタンゴム
ウレタンゴムは、張力に優れた特性をもつため破れにくいです。

■多硫化ゴム
多硫化ゴムは、油の腐食に強い性質があります。

■アクリルゴム
アクリルゴムは、高温かつ油への腐食防止に優れています。

■クロロプレンゴム
クロロプレンゴムは、気候の変化や熱やオゾンへの耐性など様々な耐性を持つ万能的なゴムです。

■エチレンプロピレンゴム
エチレンプロピレンゴムは経年劣化がしにくく、オゾン性や液体・電気誘導性能にも優れています。

■スチレンブタジエンゴム
スチレンブタジエンゴムは、摩耗や経年劣化がしにくい耐久性に優れています。

▼まとめ
石油系化学物質を使用した合成ゴムが必要とされているのは、天然ゴムでは賄えない性能を保持するためです。
そのため、様々な製品への使用や加工などに用いられています。
ゴムの種類によってそれぞれ特徴があり、用途によって使い分けられているんですよ。